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歓楽街の面影今に 創業34年の焼き鳥せいの まちマイ一中エリア編

開店から34年目を迎える焼き鳥せいの。(右から)店主の清野タミ子さん、夫の昌さん

 かつて国道38号の周辺にロマンス街や千鳥街などがあり、おいしい料理とお酒を楽しむことができた一中エリア。当時の空気を今も満喫できる、知る人ぞ知る名店が焼き鳥せいの(西5北2)だ。店主の清野タミ子さん(71)、夫の昌さん(71)の2人が切り盛りする店は開店から34年目を迎えている。

 魅力は手頃な価格で、焼き鳥をはじめとする100種類以上のメニューが楽しめるところ。昌さんが長年研究した秘伝のたれで焼かれた焼き鳥(1本110円から)はもちろん、新鮮な魚料理も絶品。野菜炒めのオムレツ(700円)、白モツの煮込み(650円)などの一品料理も人気だ。

 妻のタミ子さんと共に店を始めた昌さんのこだわりは「絶対に、店にテレビを置かないこと」。店に入った人には、料理とともに会話や店の雰囲気を楽しんでもらうことにしている。

 開店当初から通う常連さんは、今も20人以上。夫婦共に71歳になり、「店を続けるのも頑張れて75歳までかな」と話しているが、お客さんからは「あと10年以上は続けて」という声も。

 営業時間は、午後5時~翌午前0時。日曜定休。(電話)0155・24・2728(奥野秀康)


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