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子の発達 悩み共有 「自分らしさ」話し合う場に 親の会あす発足

「障害の有無にかかわらず、子どもの発達に不安を感じる親が気軽に相談できる場所に」と八嶋代表。自宅では子どもが戸惑わないようタイマーやカードを活用している

 発達の気になる子どもを持つ親同士が悩みを共有し、語り合う「親の会」が、4日に発足する。発達障害に限らず、言葉の遅れやコミュニケーションが苦手などの子どもの親にも参加を呼び掛ける。今後は週2回、昼と夜に交流の場を設ける予定。代表の八嶋利永子さん(34)=芽室町在住=、は「一人で悩みを抱え込まず、気軽に参加してほしい」と話している。

 名称は「十勝発達の気になる子どもの親の会 Hope(ホープ)」。発達障害の診断の有無やIQの数値などにかかわらず、親同士で気軽に悩みを言い合える場所をと、十勝管内に住む発達障害の子どもを持つ親たちが立ち上げた。

 会は「昼の部」が月曜午後0時半~同3時、「夜の部」が金曜午後7時~同9時の週2回実施。会場は会に賛同する帯広市内の「十勝むつみのクリニック」(西10南5)で行う。会員登録や本名を明かす必要はなく、1人ずつ悩みを相談し、意見や情報を交換し、感想を述べ合う。会の後は希望者で茶話会も開く。

 八嶋さんの小学2年生の長男は「広汎性発達障害」と、手先や体をスムーズに動かすことが難しい「発達性協調運動障害」を持つ。10カ月健診でお座りができない、1歳半健診で歩けないなど「おかしい」と感じる瞬間はあったが、見た目には分からず、2歳で発達障害の診断を受けたという。

 八嶋さんは不安や戸惑いに加え、周囲の言葉にも翻弄(ほんろう)され、自身がパニック障害に陥ったことも。子どものために発達障害の勉強を始め、現在は障害児を持つ保護者の相談役となる「ペアレントメンター」などとしても活動。「子どもが得意なことで力を伸ばし、みんなが自分らしく、楽しく暮らせるよう話せる場に」と呼び掛けている。

 初回は昼の部は4日、夜の部は22日。子連れ・父親参加も可能。問い合わせは八嶋さん(080・1881・1811、hope.2017.9.4@gmail.com)へ。(松田亜弓)

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