明治オーバルも対テロ アジア大会控え訓練
「2017冬季アジア札幌大会」(19~26日)のスピードスケートの競技会場となっている明治北海道十勝オーバル(帯広の森)で6日、テロなどの有事に対応するための合同訓練が行われた。警察や消防など、関係機関から54人が臨み、緊急事態の対応を確認した。
不特定多数の人が出入りして、警備が手薄になりがちになる「ソフトターゲット」とされる場所での関係機関の連携と、対応力向上が目的。道警釧路方面本部が主催して、消防や今大会の警備を担当する民間会社、帯広市の4機関が参加した。
訓練は施設でのイベント開催中に何者かが硫化水素をまき、めまいで倒れたり、けいれんしている観客が数人いるという想定。同日午後0時半に始まり、負傷者の救助や、観客の避難誘導、防護服を着た警察官が液体の処理を行った。また、刃物を振り回している男が暴れているという想定での対応訓練も行われた。
釧本警備課の杉山浩基課長補佐は、「札幌がメインの大会だが、集客のある施設が狙われる事例が海外でも増加していることから、各機関と連携して警戒する必要がある」と話した。(高津祐也)
◆2017冬季アジア札幌大会について
・各種競技の日程、チケットなど情報全般-第8回札幌アジア冬季競技大会組織委員会公式ホームページ