美容室シンデレラ佐藤さん まちマイ清水編
高い技術力に自信
「お客さまを最後には笑顔にして帰す。これをいつも心掛けている」と話すのは、美容室シンデレラ バーバーサロンシンデレラ(本通3)を営む佐藤英人(ひでと)さん(54)。理容師と美容師の資格を持ち、現在は道美容講師会幹事や全国理容競技大会審査委員として、日本の美容界を支える一人だ。
清水町で生まれ育ち、高校卒業後は東京の中央理容専門学校へ進学。理容師の両親を持ち、小学校の卒業文集には「理容と美容の先生になる」と書き、その夢を実現させた。
東京の美容室で6年間働き、その間に通信制で美容師の資格を取得。24歳でヘアモードコンテスト全国大会で優勝、さらに技術を磨こうと、27歳の時にロンドンのヴィダル・サスーンアカデミーに半年間留学し、世界トップレベルの技術を学んだ。
28歳で清水に戻り、道理容競技大会で初優勝。2001年までに通算6度の優勝と4連覇を果たした。23年前に店舗を建て替え、1階は美容室、2階は理容室を営業。町内はもとより、帯広や本別、広尾から通う常連がいる。
9年前に父順一さんが亡くなる前は、理容は順一さんが担っていたが、今は英人さんがメインで店を仕切る。母すゑさん(84)は昔ながらのなじみ客を担当するなど、今でも現役だ。
地元に戻り26年がたつが、年4、5回ほど定期的に上京し、以前の職場仲間と会議や勉強会、実技などで自身の技術力を確かめる。目標は「一番速くできて、一番かっこいいこと。ただ切るだけではなくデザインをつくるスピードを極めたい。田舎にいても都会と同じ技術レベルを維持して提供したい」と胸を張った。(電話)0156・62・6016(村瀬恵理子)
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