未来へ思い託し1票 期日前投票始まる
衆院選の期日前投票が11日午前8時半から始まった。選挙権年齢が18歳以上に引き下げられて初めての衆院選で、十勝管内の市町村役場などでは若者を含む多くの有権者が思いを込めた1票を投じた。
投票日当日に仕事などの都合で投票できない有権者が対象で、当日と同じ方法で投票できる。前回2014年の衆院選での管内投票率(期日前投票)は13・51%だった。
帯広市役所の投票所では、開場前から有権者数人が並んだ。一番乗りした市内の戸田晴美さん(65)は、「いまは政治が混乱している。本当に国民のために尽くしてくれる党を選びたい」と話した。市内のパン店勤務、板橋ちはるさん(21)は「自分の1票は小さいかもしれないが、少しでも政治が変わるきっかけになれば」とし、同世代の投票にも期待を寄せた。
期日前投票は21日まで。投票所は役場やコミセンなど全27カ所。開場は午前8時半~午後8時だが、一部の投票所では開設期間や開場時間が異なる。このうち帯広市では市役所のほか、イトーヨーカドー帯広店(14~21日、午前9時~午後8時)と帯広畜産大学(16日、午前8時半~午後8時)にも初めて投票所を設ける。衆院選と同時に行われる最高裁判所裁判官国民審査の期日前投票も21日まで受け付けている。(安倍諒)