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子どもの笑顔見たい 被災地支援続ける中村夫妻

佐藤さん(前列右から2人目)らを受け入れ、笑顔の典代さん(同3人目)=帯広市内

福島から独自に受け入れ
 被災者支援ネットワーク「むすびば十勝」の前代表中村典代さん(61)=帯広=は、夫の修一さん(57)らの力を借り、以前使っていた「どんぐりとやまねこ」のグループ名で、独自に東日本大震災で被災した福島県などの子どもたちを受け入れる活動を始めた。典代さんは「原点に戻り、子どもの笑顔を見続けたい」と話している。

 典代さんと修一さんは25年以上、ネイチャーゲームなどの自然体験活動を続けてきた。その縁で、震災直後の2011年に修一さんら家族で福島県からの子どもを受け入れることになった。友人たちを中心に輪が広がり、14年の「むすびば十勝」の組織化につながった。

 今回は典代さんが初めて保養で受け入れた福島県郡山市の大学生、佐藤樹さん(18)がボランティアも兼ね、5年ぶりに来勝したほか、福島在住のリピーター中心に10人を受け入れた。滞在期間は参加者によって異なり、7月23日~8月14日、同様の札幌の保養団体と共同で屈斜路湖(釧路管内弟子屈町)や幕別町、帯広の自宅などに滞在する間の活動を支援している。

 6日に十勝入りした佐藤さんは「当時、除染前の地元ではできない屋外で思い切り遊べ、いい思い出をつくれた。今回は少しでも活動を支援したい」と話した。

 典代さんは「むすびば十勝はスタッフや支援者も増え、もう自分がいなくてもしっかり基盤ができた。そこでは受け切れない、リピーターを中心にアットホームな形で保養してもらう窓口をつくり、息の長い活動をしたい」と話していた。
(佐藤いづみ)

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