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似顔絵フィンランドへ 子どもの作品相互展示「ココtoミライ」豊頃

完成した自分の似顔絵を手にする子どもたち

 【豊頃】子どもたちが未来の職業を想像して体験するイベント「ココtoミライ」の第1弾として、自分の似顔絵を描く「キッズ・フィンランドAIRワークショップ」が10日、町内の「とかるね」(旧統内小学校)で開かれた。子どもたちに国際感覚を身に付けてもらおうと、作品はフィンランドと十勝で相互に展示する予定だ。

 「ココtoミライ」は、とかるねに事務所を置くNPO「オール・シード・アソシエーション(ASA)」(千葉千栄美代表)が主催し、昨年に続き2回目の開催。フィンランドでの作品展示は、北の屋台のモニュメント制作などで知られる彫刻家の相原正美さん(55)=帯広市=の協力で、今回初めて実施する。

 相原さんは2006年に芸術家が地域に滞在して活動する「アーティスト・イン・レジデンス」でフィンランドを訪れている。10周年を記念して今夏、再び現地から招待を受けており、十勝とフィンランドで子どもたちや住民の作品を相互に展示することを企画した。

 ワークショップは午前と午後の2回行われ、豊頃、帯広、池田の5歳から中学3年生までの17人が参加。参加者は自分の顔を鏡に映し、フレーム付きの透明なフィルムを重ね、笑ったり怒ったりした顔をフィルム上に描いた。

 作品には簡単な自己紹介や「ムーミンは好きですか」「好きなスポーツは」などの質問を添えた。豊頃小3年の今村都和さん(8)と紗夜ちゃん(6)の姉妹は「汗だくになったけど、うまく描けた。フィンランドの人に見てもらえるのはうれしい」と笑顔の自画像を描いた。

 完成した作品は8月23~30日にフィンランドのイー町で展示し、現地でも似顔絵を描いてもらい、9月17~23日にとかるねで展示する。フィンランドの人が気に入った作品を選んで持ち帰り、お返しとして十勝の子どもに似顔絵を届けることにしている。

 今回の相原さんの展示テーマは「Face to Face」(顔と顔)としており、自身は木製で表情をかたどった造形作品を展示する予定。「コミュニケーションは顔から始まる。言葉が通じなくても表情で交流ができる」と話し、「子どもたちの楽しい作品が出来上がった。現地での反応が楽しみ」と期待している。(末次一郎)

26、27日のワークショップ参加者募集
 ASAは、とかるねで実施する「ココtoミライ」のワークショップなどの参加者を募集している。

 1回目は7月26、27日に未来の職業を想像する「遊び体験型ワークショップ」と、町内の茂岩山自然公園での「親子でタイムスリップキャンプ」を実施。

 8月1~5日には、1回目で想像した街や職業を形にする「みんなで未来を形にしようワークショップ」、同6、7日に「子どもたちが創った職業&今ある職業体験」を行う。

 対象は5歳~中学生で参加料は500円(キャンプのみ小学生以上、1000円)。申し込み・問い合わせは千葉代表(090・2629・4470、火曜日を除く午前11時~午後5時)へ。ホームページで詳細を紹介している。

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