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クジャク雌「オカアサン」が…雄に? おびひろ動物園 

雄特有の飾り羽が生え、顔の色も鮮やかになりつつあるオカアサン(中央)。左は雄のオトウサン、右は雌のピィちゃん
(金野和彦撮影)

 おびひろ動物園(柚原和敏園長)で飼育されている雌のインドクジャク「オカアサン」に、オス特有の目玉模様の飾り羽が生え始めた。顔の色も雄らしい青に近付いており、「雌が雄化している」と職員の間で話題を呼んでいる。同園は帯広畜産大学の協力の下、DNA検査などの方法で原因を調査している。

 クジャクの雄は繁殖期の春に自己アピールに使う美しい飾り羽が特徴。雌に飾り羽はなく全体的に目立たない色をしている。職員が変化に気が付いたのは今年1月末。当初は飾り羽(上尾筒)が1、2枚生えているのみだったが、徐々に羽の枚数が増加。雌らしく黒みがかっていた顔の色も鮮やかな青になり、外見はほぼ雄という。

 性別が途中で変わる生き物は一部の魚類、爬虫(はちゅう)類などで見られる。雌のクジャクの外見が雄に近づいた事例も全国で過去数件あるが、同園では初めて。

手前はオカアサン。右はオトウサン、左はピィちゃん

 「オカアサン」は推定年齢15歳以上で、平均寿命20~25年のクジャクとしては初老に差し掛かる。同園の森谷有紗鳥類舎担当展示飼育係は「ホルモンバランスの乱れが影響しているのではないか」と推測する。

 ただ、「オカアサン」と共に同園で飼育されている雄の「オトウサン」は、現在も「オカアサン」を雌として認識し、アピールを続けている。対する「オカアサン」は飾り羽はあるが、アピール行為をしたことはないという。

 同園では雌のクジャク「ピィちゃん」も飼育している。(松田亜弓)


◆おびひろ動物園について
おびひろ動物園公式HP(帯広市)
おびひろ動物園探検隊-十勝毎日新聞電子版特設ページ

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