「豚丼の日」認知度徐々に、専門店やスーパーPR活発
2月10日の「豚丼の日」に合わせ、十勝管内の専門店やスーパーなどが販促に力を入れている。記念日誕生から6年。豚丼“発祥の地”ともあって、関係者は「徐々にではあるが、認知度が高まっている」と手応えを感じている。
「豚丼の日」は、食品メーカー・ソラチ(札幌)が2010年に日本記念日協会(東京)に登録して誕生。同社はチラシ作成などPRに努めており、帯広営業所の辻野弘樹所長代理は「各スーパーなどでは、節分の後あたりから売り場でのPRの動きが年々活発になっている」と話す。
コープさっぽろの管内3店舗も、今月から総菜コーナーに「豚丼の日」のポップを張るなど販売を強化。厚切りと通常の2種類の豚丼があり、1パック各538円と430円。特に10日は通常の3、4倍に当たる量を出す予定。阿彦竜二デリカ担当スーパーバイヤーは「記念日の制定で、2月は年間で最も豚丼が売れる月になった」と笑顔。
ソラチが経営する豚丼専門店「十勝豚丼いっぴん帯広本店」(西21南3)では10日の一日限定で、店内で食事をした人に豚汁1杯を無料でサービスする。炭火焼きのロース肉を使用の定番豚丼は842円。3年前から道内全店で行っている企画で、帯広本店は昨年、通常日の2割増の300食ほどが出た。
千葉伸一店長は「まだ新しい記念日。一人でも多く、食べるきっかけになれば。今後も提唱した企業として地道にPRを続けたい」と話す。(佐藤いづみ)