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最新がん治療“実演”へ 帯広厚生病院、手術ロボット市民に公開

帯広厚生病院で導入されているダ・ヴィンチ(同病院提供)

 帯広厚生病院(帯広市西6南8、菊池英明院長)は、最先端のがん治療について紹介する市民向け実演イベントを、23日と3月3日に同病院で開催する。手術ロボット「ダ・ヴィンチ」の2台目導入などを記念して企画した一般市民への初披露が目玉だ。

 イベント名は「体にやさしいがん治療~当院の実績からみる内視鏡手術~」。ダ・ヴィンチは内視鏡手術支援ロボットで、七つの関節で術者の手の動きを忠実に再現できるほか、3次元画像で立体、かつ拡大して見られ、より精密な手技が可能になるという。

 同病院には13年に1台目(si)が導入され、主に保険診療の適用可能な前立腺がんの全摘手術など、使用実績は現在までに173件に上る。昨年12月には2台目(xi)を導入。購入すると1台3億円以上するが、同病院はいずれもリース契約(費用は非公表)。

 実演では、23日は同病院で中心となってダ・ヴィンチを運用する佐澤陽副院長(泌尿器科主任部長)が機械の特性や術例などを、3月3日は外科の村川力彦第2主任部長が消化器がんに関し、それぞれ説明する予定(時間はいずれも午後1時半~同2時半)。ダ・ヴィンチには触れられないが、参加者が直接触れる機器も別に用意する。22日から3月4日までは南玄関ロビーで、関連して内視鏡関連の手術実績や機械説明などをパネル展示する。

 同病院では2005年から国のがん地域連携拠点病院の指定を受け、これまでも市民講座などを通じ、がん治療などについて啓発してきた。

 広報担当の大野耕一副院長は「全国的に関心が高まる中、地域での最新医療を広く知ってもらう新たな機会が必要。ダ・ヴィンチを複数台所有する病院は道内でも数カ所。身近で見られる機会はほとんどない。ぜひ来場を」と呼び掛けている。

 問い合わせは同病院(0155・24・4161)へ。
(佐藤いづみ)

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