石勝線、特急予約再開
帯広駅窓口には行列
JR石勝線・根室線の運行再開が正式に発表され、予約発売が始まった15日午前、JR帯広駅の窓口は特急券などを求める客で混雑した。クリスマスを含む連休と年末年始という年間で最も移動の多い時期に間に合い、列に並んだ利用客からは「再開が決まってよかった」との声が聞かれた。
同駅によると、みどりの窓口には午前6時の営業開始時に大勢が列をつくり、コンコース東側まで人が並んだ。3つある全窓口を使って受け付け、それでも混雑するため駅員が行列の人に希望する便を聞き取って対応した。
多くが札幌と結ぶ「特急スーパーおおぞら」と「特急スーパーとかち」のチケットの購入者で、29、30、1月3日の年末年始に加え、札幌市内で人気グループのコンサートがある24、25日も予約が多いという。
新聞などで再開を知って並んだ帯広市内の50代の男性会社員は「年始に特急を使う仕事があって買いに来た。運休中はバスを利用したが、JRは接続が良くて便利。再開になってうれしい」と喜んだ。同駅の佐々木大輔駅長は「長い間お待たせし不便をかけたが、運行できることになった。待っていただいたお客さまに感謝している。これからまたJRを利用してもらいたい」と話していた。
新得町の浜田正利町長は「JRは生活路線であり、経済路線でもある。非日常が日常の生活に戻る大きなきっかけの一つ。関係者の努力に感謝したい」と述べた。(安田義教、中島佑斗)
◆JR石勝線・根室線 トマム-芽室間運行再開について
・JR石勝線・根室線運行再開に関するプレスリリース(PDF)-JR北海道公式ホームページ