感謝の新そば 新得「復興屋台村」
【新得】8月末の台風10号で被災した新得町で22日、「復興しんとく新そば屋台村」が開かれた。町内のそば打ち名人が自慢の腕を振るい、管内外からの来場者が香り高い打ちたての新そばを味わった。
断水などで中止を余儀なくされた「第22回日本そば博覧会in十勝新得町」の代替イベントとして企画した。
町内のそば店や手打ちそば愛好者グループが、町保健福祉センターなごみ前の会場に7店を出し、かしわや天ぷら、月見などのメニューを提供。会場には長い列ができ、新得地鶏など町の特産物を販売する一般の屋台も人気を集めた。
浸水などで9月下旬まで休業した、そば処みなとやも出店。今井崇敬店主は「イベントを実現できて感謝の気持ちでいっぱい。明日から一年が始まる気持ちで頑張りたい」と話した。帯広市から長女と訪れた中岡祐司さん(55)=公務員=は「味の食べ比べが面白い。そばをきっかけに頑張ってほしい」と笑顔を見せていた。(小寺泰介)