見かけぬ毛色、眼光らんらん 黒いキツネ鹿追で捕獲
【鹿追】鹿追町笹川の畑作農家が黒いキツネを捕獲した。全身が黒い毛に覆われ、所々に白い毛が交じっている。
10日夜に家の近くに仕掛けたわなを翌朝確認したところ、黒いキツネが入っていた。体はやや小さく、60代の農家男性は「今年の春に生まれた子ではないか」と見る。
男性によると、畑に近い山にキツネの巣があり、毎年5、6匹の子が生まれているという。家の近くをうろつき、コンポストの上にふんもするため、「野菜やイチゴを作っているので、エキノコックスなどが心配」と、毎年わなを仕掛けている。例年数匹を駆除しているが、「黒いキツネは初めて」と驚いている。
おびひろ動物園の柚原和敏副園長は「ギンギツネ、あるいはキタキツネとの雑種では」と話している。
黒いキツネは警戒してか籠の中でじっとしているが、時折物音のする方向に金色の鋭い目を向けている。男性は町に処分を委ねることにしている。(大野篤志)