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グライダー遭難か 日高山脈上空捜索 女満別発北見の2人

加藤さんが乗っていたとみられるモーターグライダー(写真は一部加工してあります)

 15日午前にオホーツク管内大空町の女満別空港を飛び立ったモーターグライダー(2人乗り)が同11時ごろ、帯広市西側の日高山脈上空約1350メートル付近で、防衛省などの航空レーダーから機影が消えた。同機と連絡が取れず、道警や陸自などは遭難したとみてヘリコプターなどで捜索。一夜明けた16日朝に捜索を再開、同山脈幌尻岳を中心に探したが、正午現在、消息は分かっていない。悪天候で捜索は難航している。

 国土交通省東京航空局や十勝総合振興局などによると、行方が分からなくなっているモーターグライダーはホフマンH36ディモナ「チロル号」(2人乗り)。機長の加藤隆士さん(58)=北見市=が操縦、カメラマンの月岡陽一さん(64)=同=が同乗していた。

行方不明の加藤隆士さん

 加藤さんらは、女満別空港を午前9時8分に離陸、帯広、日高、苫小牧、室蘭の上空を経由し、午後1時8分に渡島管内の鹿部飛行場に着陸予定だった。

 同機は午前11時ごろ、とかち帯広空港から西方約55キロの地点で、防衛省と札幌航空交通管制部の航空レーダーから機影が消えた。

 鹿部飛行場に予定時刻になっても到着しないため、道、道警、陸自、海保はヘリや航空機で、レーダーで最後に機影が確認された日高山脈一帯を16日も捜索している。

 十勝上空でもヘリでの捜索が行われ、同山脈に近い農村部では住民が同機の安否を気遣った。帯広市太平町の農業女性(39)は「グライダーらしきものは見ていない。早く見つかり、無事でいてほしい」と話していた。

 加藤さんは、北見市内のNPO法人「エアロスポーツきたみ」の主任教官で、モーターグライダーでユーラシア大陸横断など世界的に活躍。月岡さんの写真仲間の矢部志朗さん(67)=音更町=は「1カ月かけ沖縄まで行き撮影する予定と聞いた。グライダーは草地でも着陸できる。どこかで救助を待っていると信じている」と語った。



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