大樹JAXA「観測気球実験場」 期待乗せテイクオフ
【大樹】宇宙航空研究開発機構(JAXA、本部東京)は6月から、町多目的航空公園で大気球を使った本格的な実験を開始する。これまで三陸大気球観測所(岩手県大船渡市)で行ってきた実験を大樹に移行、同航空公園は国内唯一の科学観測気球実験場となる。26日には「連携協力協定」に調印し、結び付きを強めるJAXAと町。新たに建設された「大気球指令管制棟」の設備などを写真で紹介する。(文・北雅貴、写真・折原徹也)
/データ受信/
4階にある受信管制室。気球からのデータの受信ほか、敷地内に設置された十数台のカメラからの映像で作業の様子を確認、安全な実験を進める
/組み立て/
3階まで吹き抜けの気球組み立て室。奥に見えるのは直径3メートルのモデル気球で、実際に飛行するのはこの30倍近くになるという。手前は大気球の下につるす観測機器
/レールで移動/
JAXAが「世界に例を見ない」と誇るスライダー放球装置。気球をヘリウムガスである程度膨らませてから、屋外に延びた延長460メートルのレール上を移動させて上空に放球する
/4階建て/
大気球指令管制棟の外観。鉄筋コンクリート造り4階建てで高さ41メートル。屋上のドーム内には、気球からの信号を受信するパラボラアンテナを格納