オリックス片山(音更町出身)初の1軍合流 プロ野球
【大阪】昨年のドラフト会議でプロ野球オリックス・バファローズから6位指名された音更町出身の片山楽生(らいく)投手(22)=NTT東日本-白樺学園高、音更共栄中出=は8日、プロ入り後初めて1軍に合流した。この日の1軍昇格は見送られたが、9日以降に救援投手として選手登録される予定。片山投手は「気持ちを上げてぶつかっていくだけ」と闘志を燃やしている。チームは8~10日、本拠地京セラドーム大阪で福岡ソフトバンクホークスとの3連戦を行う。(織戸駿哉)
音更町出身初のプロ野球選手がいよいよベールを脱ぐ。8日の試合後に取材に応じた片山投手は「自分の成長になると思うので、やってきたことを1軍の舞台でしっかり出したい」と意欲に満ちあふれていた。
2軍戦で圧巻 防御率0・75
2軍では3試合に登板し、うち1試合は先発登板。12回を投げ、防御率0・75、被打率1割4分6厘と圧巻の成績で1軍への切符をつかみ取った。片山投手は「やりたいことはある程度できている」と一定の手応えを感じつつ「まだまだ課題をつぶしていかなきゃいけない部分はたくさんある」と向上心も忘れない。
野球に打ち込む姿勢は変わっていない。この日はベンチに入ることはないため練習後に寮に戻ることもできたが、球場のロッカールームで最後まで試合を見届けた。片山投手は「相手の打線がきょう(8日)も5得点。(バットが)振れている」と相手打者の分析に時間を費やした。昨季パ・リーグ王者の強力ソフトバンク打線に多少の恐怖心はあるものの「同じ世界で戦っている以上、向かっていくしかないなと見ていて思った」と腹をくくった。
チームは開幕スタートダッシュに成功し、首位を快走中。どのような展開でプロ初登板を任されるかは分からないが「与えられた役割はしっかり全うしてチームに流れが来るような投球ができたら」と語る。
日ハム敵だが「背中押して」
十勝、音更町のプロ野球ファンに向けて「(日本ハムの)敵チームのオリックスですけど、僕がマウンドに上がっているときには背中を押していただければ」と故郷の声援を求め、22歳の右腕は球場を後にした。