市場縮小も商戦活気 14日はホワイトデー
14日はホワイトデー。近年は、バレンタインに職場の人たちに渡す「義理チョコ」文化が敬遠されている関係で、ホワイトデー市場は縮小傾向にあるとされるが、十勝管内の菓子店ではこの時期限定のギフトセットなどが並び、商戦が盛り上がりを見せている。(児玉未知佳)
ホワイトデーは、バレンタインのお返し需要を狙った日本特有の商戦。菓子類が定番ギフトとして選ばれている。
2千~3千円中心
菓子店では趣向を凝らしたオリジナル商品を展開している。帯広市内の菓子店「あちろ」(西7南24、織田武司代表)では、人気のアーモンドチョコレート「アマンドショコラ」と焼き菓子がセットになったホワイトデーギフト(1600円)を用意。「最近は当日にこだわらない人が増えている」(織田代表)ことから、当日以降の14~16日に数量限定で「ブラッドオレンジタルト」を販売する。
例年の動向から価格帯は2000~3000円になる見込みで、商戦のピークが予想される来週末はケーキ類も通常の1・5倍に増やして対応する。
市場縮小に材料価格高騰も加わり、菓子店を取り巻く環境は厳しいが、「毎年楽しみにしてくれるお客さんもいる。少しでも期待に応えられるような商品を準備して迎えたい」と織田代表。「7~9日には創業10周年記念として、ケーキ10%引きなどの企画も予定。お得なこの機会に、ホワイトデー関連の商品も見に来て」と呼び掛けている。
春の新作ギフトも
柳月(本部音更町)はホワイトデーに合わせ、イチゴや抹茶など春らしさのある商品やクッキー類をPR。ラムレーズンが香る春の新作「バターラムレット」と、「あんバタサン」や「コメビス」などを詰め合わせたギフトセット「ムーンセレクト~ホワイトデー~」(12個入り、1700円)もあり、14日まで販売している。