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「ふくよかで味に幅」 碧雲蔵 酒米試験品種「北冴」醸造進む 3月6日から限定販売

北冴用の瓶を横に、搾られた酒の味を確認する(手前から)若山杜氏と安藤宏幸副杜氏

 上川大雪酒造(上川管内上川町)が運営する帯広畜産大構内にある酒蔵・碧雲(へきうん)蔵で、北海道の酒米試験品種「北冴(きたさえ)」を使った日本酒の醸造が進められている。25日には搾り作業が行われ、若山健一郎杜氏(とうじ)らが酒の仕上がり具合を確認した。完成品は特別純米酒として、来月6日から数量限定で販売される。(佐藤いづみ)

 北冴は、道立総合研究機構・中央農業試験場(空知管内長沼町)が進める「空育酒200号」。北海道の酒米優良品種として2026年以降の実用化を目指しているとする。適性などを見るため、24、25年に複数の酒蔵が特性のデータ集約などに協力しており、上川大雪酒造もその動きの一環で24年分の協力酒蔵3カ所の一つとして依頼された。

 碧雲蔵によると、玄米で1・14トン(精米ベースで約700キロ)分の北冴が入荷し、1月30日から仕込みを始めた。この日、タンク内で発酵を終えたもろみを専用機内で搾り、清酒にした。

 若山杜氏は「こうじ造りから扱いやすかった」とし、「他の道産酒米と比べ、ふくよかで味に幅があることを搾った段階で実感した。試験品種なので今後、半年、1年と酒を寝かしたらどうなるか誰も分からない。楽しみだ」と笑顔を見せた。

 720ミリリットル瓶で2200円。1800~1900本分を商品化する予定。同社の特約店と、碧雲蔵内のショップなどで販売する。


「ふくよかで味に幅」 碧雲蔵 酒米試験品種「北冴」醸造進む

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  • 来月6日から販売開始となる「北冴」

    来月6日から販売開始となる「北冴」

  • 搾り作業を行う安藤副杜氏

    搾り作業を行う安藤副杜氏

  • 搾られた清酒の味を確認する安藤副杜氏

    搾られた清酒の味を確認する安藤副杜氏

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