おびひろ市民ミュージカル 23、24日に「銀河鉄道の夜」公演
おびひろ市民ミュージカル(通称obiカル、佐々木拓也実行委員長)の第22回公演「銀河鉄道の夜」(脚本・山本和彦、演出・黒田勝史)が23、24の両日、帯広市民文化ホールで開かれる。原作は宮沢賢治の不朽の名作で、obiカルでは3度目の上演。16日、市内で最後の稽古が行われ、出演者やスタッフが公演に向けた総仕上げを行った。
obiカルは2003年結成。本公演では60人以上が出演。スタッフを含め100人以上が参加する。
「銀河鉄道の夜」は孤独な少年ジョバンニと親友のカムパネルラが銀河鉄道で不思議な旅を体験する物語。16年、20年に次ぐ3度目の再演だが。前回は新型コロナウイルス流行による感染対策のため、出演者や席数を縮小して上演。今回、本来の規模での2度目の公演となる。
16日には、本番同様のセットを配置した通し稽古が行われ、出演者やスタッフが細部までこだわって意見を出し合うなど、本番に向けて最後の調整を行った。佐々木実行委員長は「子どもから大人まで一緒になって作り上げるのがobiカル。初演の出演者らも別の役で出演し、脈々と受け継がれているものがある。期待に応えられる公演にしたい」と語る。演出の黒田副実行委員長も「宮沢賢治の死生観などが反映された作品。幸せとは何か、『命』のテーマを表現できたら」と力を込める。
23日は午後6時開場、同6時半開演、24日は午後2時開場、同2時半開演。チケットは前売り・当日とも1000円(3歳未満で席が不要な場合は無料)。前売り券はチケットらいぶ(帯広市民文化ホール内)で取り扱っている。(大谷健人)
<出演者ひとこと>
【23日】
ジョバンニ役・吉原舞さん=帯広畜産大学2年
多くの人に支えられている感謝の気持ちで、自分なりのジョバンニを演じきりたい。
カムパネルラ役・三村彩斗さん=芽室小6年
小学1年からobiカルに参加し、大役は初。学校のシーンと鉄道でのシーンで違いを表現できたら。
【24日】
ジョバンニ役・荒井亜子さん=帯広南町中2年
前回公演からキャストも増え、ダンスも歌も迫力がある。不安を乗り越えて役に入り込みたい。
カムパネルラ役・佐々木琥珀さん=帯広第二中2年
毎年見に来てくれる人に「今年が一番」と思ってもらいたい。ミステリアスな雰囲気やジョバンニへの思いが観客に伝われば。
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