ブレイキンのShigekix選手が明和小に 児童とダンスバトルも
昨年のパリ五輪の新種目として注目を集めた「ブレイキン」の日本代表で、4位入賞を果たした半井重幸選手(22)=ダンサー名Shigekix(シゲキックス)=が14日、帯広明和小学校(新川和範校長)を訪れた。3~6年生168人に向け、パフォーマンスを披露し、挑戦することの大切さを語った。
みずほフィナンシャルグループと日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス本部が全国の小中学校6校で行うワークショップツアー「MIZUHO BLUE DREAM BREAKING LIMITS」の一つで、道内では唯一の開催。
シゲキックス選手の姉で、ブレイキン全日本選手権初代女王の彩弥選手(27)=ダンサー名AYANE=も参加した。
札幌市生まれ、大阪府出身のシゲキックス選手は、彩弥選手の影響で、7歳でダンスを始め、14歳でプロに転向。2020年にブレイキンの最高峰大会「Red Bull BC One World Final」で優勝し世界一の称号を手にした。パリ五輪では日本選手団の旗手を務めた。
トークショーでシゲキックス選手は、成功するために必要なこととして「イメージ」「プラン」「周りに話すこと」の三つを挙げた。「1年後、5年後、10年後、自分がどうありたいかをイメージして今やるべきことを逆算して考えること。周りからアドバイスやサポートをもらうことでより頑張ることができ、目標を達成した時の喜びになる」と児童に訴えた。
ダンスのワークショップでは、ブレイキンの基本技を児童にレクチャーし、全員で音楽に合わせてダンスした。参加者が円を描くように集まり、その中心で踊る「サイファー」も実演。片手での逆立ちや全身を使っての回転など、シゲキックス選手の華麗なダンスに児童の歓声が上がった。ダンスを練習し、大会にも参加しているという児童会長の柳沼愛來さん(6年)との“バトル”も会場を沸かせた。
柳沼児童会長は「(シゲキックス選手は)ずっと憧れている人で、一緒に踊れたことが夢のよう。一生忘れられない日になった」と感激しきりだった。
ダンスは中学校の体育で必修科目として採用されていることもあり、シゲキックス選手は「ダンスは自由だからこそ、自分と向き合い、自分を表現することが大切になる。まずは、嫌なことも忘れて体を動かして楽しんでほしい」と話していた。(大谷健人)
ブレイキンのShigekix選手が明和小に 児童とダンスバトルも