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とかち帯広空港で不審物件発見想定の事態対処訓練

爆発物とみられる不審物発見を想定した訓練

 帯広署と北海道エアポート(HAP)帯広空港事業所などは12日、とかち帯広空港で、テロの未然防止と爆発物とみられる不審物発見を想定した訓練を行った。道警や同所職員ら計24人が参加、不審物処理などの手順を確認した。

 2017年以来の訓練。世界各地で爆発物を用いたテロ発生を受け、テロ対策能力向上と対応要領の確認などが目的。同空港ターミナルビル1階南側トイレ付近で、「不審な紙袋」があり、中には「飛行機止めろ」と書かれた紙と金属製の丸箱が入っているとの想定で行われた。

 訓練では、同所からの通報を受けた同署員が「不審な紙袋」を確認後、速やかに建物への立ち入り規制を実施。道警の爆発物対応専門部隊が到着後、エックス線で「爆発物ではない」と確認し、細長いアーム状の器具を用いて「不審物」を慎重に処理した。

 約1時間の訓練を想定通りに終え、同署の加藤佑希警備課長は「テロの形態は無数にあり、あらゆる状況を想定した訓練が必要。関係機関との連携強化と事態対処能力向上を図りたい」などと講評した。また、空港利用者らには「不審物を発見した際には不用意に触らず、直ちに110番通報を」と呼び掛けた。(松岡秀宜)


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