佐々木代表にシルバー賞 エレゾ社 農水省の料理マスターズ
生産者らと協働で地産地消や食文化普及などに取り組む料理人を顕彰する農林水産省の「料理マスターズ」シルバー賞に、食肉加工・飲食業「エレゾ社」(豊頃町)の佐々木章太代表が選ばれた。独自のフードチェーンを構築し、地域創生への貢献が評価された。
料理マスターズは農林水産業や食品産業の発展、観光客増加による地域活性化などを目指し、2010年度に創設。今年度は最上位のゴールド賞に3人、シルバー賞4人、ブロンズ賞7人の計14人が選ばれた。シルバー賞は、ブロンズ賞に輝いた後、5年以上功績を挙げた料理人に贈られる。佐々木代表は19年度にブロンズ賞を受けた。
同社は食肉の狩猟や飼育から解体、加工、飲食サービスまで一貫して手掛ける。豊頃町のオーベルジュ「エレゾエスプリ」、東京都内のレストラン「エレゾゲート」などを展開。命から料理までという独自のフードチェーンを構築、観光誘致や雇用創出など地域創生に貢献した取り組みが認められた。
大規模災害時、避難者に食事や客室を提供する防災連携協定を豊頃町と締結したことも評価された。
同省が10月30日に発表した。授与式は11月19日に都内で開かれる。(池谷智仁)