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永原選手に十勝からねぎらいの声「胸を張って帰ってきて」 パリ五輪バドミントン

パリ五輪のバドミントン女子ダブルス予選ラウンド最終戦に臨んだ永原和可那選手。大観衆の前で力を出し切った(30日、金野和彦撮影)

 「お疲れさま」「夢を与えてくれた」-。パリ五輪のバドミントン女子ダブルスに日本代表として出場した芽室町出身の永原和可那選手(北都銀行-青森山田高、芽室中出)と松本麻佑選手(同、札幌市出身)のペアは、30日の予選ラウンド最終戦で敗れ、決勝トーナメント進出を逃した。上位進出はならなかったが、2大会連続でオリンピックに出場した永原選手の粘り強いプレーに、十勝の関係者からは健闘をたたえ、ねぎらう声が聞かれた。(松村智裕、近藤周)

 芽室町の手島旭町長は「(最終戦では)途中、追い上げも見せてくれたが残念だった。本人が一番残念だと思う。町に帰ってくる機会があれば、お疲れさまと伝えたい」とし、十勝バドミントン協会の林浩史会長は「東京五輪に続き2大会連続での出場は立派。メダルに届かず残念だが、全力でのプレーは十勝の子どもたちに大きな夢を与えてくれた」と奮闘をたたえた。

 永原選手が競技を始めた芽室バドミントン少年団の青山和彦代表(77)は「これまで一生懸命に取り組んできたことがプレーに出ていた。永原選手が身近にいることは大きい。少年団の子どもたちや十勝の競技者に希望を与えてくれた。励みになる」と語った。

 永原選手と同級生で、小学2~5年時に少年団でペアを組んでいた幾島(旧姓青木)佑真(ゆま)さん(29)=本別中央小教諭=は「小学生の時からここ1本を決めたい時はラケットのグリップを回すクセがあり、最終戦でもそのクセが出ていた。大きなプレッシャーの中で戦っていたはず。まずはゆっくり休んでほしい」とねぎらった。

 芽室中時代に指導した澤田初穂さん(50)=帯南町中教頭=は「心と体を懸命につなぎ留めてここまで戦っていたと思う。五輪連続出場や世界選手権での2度の優勝以上に子どもたちに夢を与えてくれたことが彼女の最大の功績」と評価。試合後にLINEでやりとりし、永原選手からは「結果では今まで応援してくれた方に恩返しはできなかったが、違った形で恩返ししていきたい」とメッセージが来た。澤田さんは「謝る必要はない。胸を張って帰ってくるべき。胸を張って生きてほしい」と返信したという。


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