大声援がナイン後押し、甲子園願いスタンドに白樺生ら250人
【旭川】白樺学園高校(芽室、嶋野幸也校長)の野球部は23日、北北海道大会の決勝の舞台に立った。9年ぶり4度目の甲子園出場を目指したナインへ、十勝からスタルヒン球場に駆け付けた生徒や教職員が大きな声援を送った。
この日は午前6時半ごろに生徒約250人を乗せたバス6台が同校を出発。球場には同9時50分ごろに到着し、三塁側のスタンドに座った。同校体育館でも約100人の生徒が、中継を見ながら勝利への“念”を送った。(細谷敦生)
前日の旭川志峯との準決勝では、打線が爆発して七回コールド勝ち。スタンドでは野球部の土屋優輝さん(2年)が「2年生中心のチームで、頼もしい仲間がいると感じている。きょうの試合も簡単にはいかないと思うが、全力で声援を送る」と力を込めた。
サイレンとともに試合が始まると、サッカー部、アイスホッケー部、バスケットボール部による応援団と吹奏楽部が応援を先導した。生徒たちはメガホンを手に「かっとばせ!白樺!」の大合唱。二回表に浅野壮音選手(3年)の先制タイムリーヒットが出ると、スタンドは一気に盛り上がった。サッカー部の讃岐航さん(3年)は「昨年は準決勝で負けたクラークなので、ここでリベンジを果たしてほしい」と声を張った。
神谷春空選手(2年)の兄で、昨年まで白樺学園高野球部にいた昊史さん(神奈川大1年)も急きょ、応援に駆け付け、野球部OBと共に後輩を応援。「小さいころから一緒に野球をやっていた弟の活躍は胸にこみ上げるものがある。去年の雪辱を果たしてほしい」と期待した。
この日の旭川市は時折風が吹くも、午前11時半までに最高気温31・2度を観測。応援する生徒たちは頭にタオルをかぶったり、額に冷却シートを付けて応援した。五回まで2-0で白樺学園高がリードするも、六回に追い付かれる展開。樋口心美さん(3年)は「勝って甲子園を決めてほしい」と願っていた。