ムサシコマの観光大使就任祝う
ホテルヌプカ(帯広)を運営する十勝シティデザイン(帯広市、坂口琴美社長)は16日、1日付でとかち観光大使に就任したばん馬「ムサシコマ」(雄、11歳)の就任セレモニーを開いた。十勝総合振興局の芳賀是則局長と十勝観光連盟の梶原雅仁会長が参加し、「馬車BAR」を引くムサシコマの大役拝命を祝った。
ムサシコマは2019年から週に4回、同社が運営する馬車BARを引っ張る。十勝の馬文化を伝える観光コンテンツとして評価され、人間以外で初の観光大使となった。
同ホテル前で開かれたセレモニーで、芳賀局長と梶原会長から「ばん馬サイズ」という大型の委嘱書が差し出されると、ムサシコマは興味深げにのぞき込んだ。
梶原会長は「これまで事故もなく、1年中馬車を引いて馬文化を発信してくれた」と感謝。芳賀局長は「馬車BARは十勝の魅力的な観光資源の一つ。今後も多くの人を乗せて楽しませてほしい」と期待。坂口社長は「十勝には人間と馬が一緒になって開拓した歴史がある。馬文化を伝えたいという思いでバーを始めたので、大使の役割を果たしたい」と喜んだ。(吉原慧)