サッカーW杯日本代表の大金星に十勝のファンも歓喜
サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会は23日、日本代表がグループリーグ初戦でドイツと対戦し、日本時間午後10時から繰り広げられた激闘に十勝からも熱い声援が送られた。劣勢が続き、1点を失った前半から一転、後半の2得点で過去4度優勝している強豪から大金星を挙げ、ファンが観戦した帯広市内の飲食店では深夜に歓喜の声が響いた。(松村智裕)
市内のアイリッシュパブ「ゴールウェイ」(西2南10、中村徹店長)では大型スクリーンで試合を放映。日本代表のレプリカユニホームを着たファンなど約70人が集まり、勝利を願って観戦した。
前半はドイツに押し込まれる時間帯が長く、「心臓が持たない」などの声も。33分にPKで失点を許すと落胆の声が漏れた。
それでも後半24分、ドイツの波状攻撃をGK権田修一選手が4連続セーブで防ぎ切ると、店内から「権田コール」が沸き起こり、応援の熱気が復活。同30分の堂安律選手の同点ゴールで「うおー!」と大歓声が上がり、同38分の浅野拓磨選手の逆転弾で興奮は最高潮となった。試合終了時には来店者が「やったー!」とスティックバルーンを打ち鳴らし、抱き合ったり、「ニッポン!」と叫びながら歴史的勝利の喜びに浸っていた。
帯広市の高橋康介さん(42)は「前日にサウジアラビアがアルゼンチンに勝っていたので、ジャイアントキリング(大番狂わせ)を期待していた。帯広からの応援が代表に届いたと思う」と満面の笑み。音更町の平田あんずさん(26)は「最高です。厳しい展開を予想していたけど、権田選手が神がかっていた。最後まで信じて応援してよかった」と目を輝かせていた。
芽室町の高橋宏典さん(47)は「劣勢でも諦めずに戦うサムライ魂に泣きそうになった。息子は伊東純也選手の大ファン。子どもたちにも大きな勇気を与えてくれる試合だと思う」と戦いぶりに感動していた。
同店では新型コロナウイルス感染防止対策として、入り口で来店者の検温や手指消毒を行い、飲食時以外のマスク着用を呼び掛けた。中村店長(37)は「コスタリカ戦(27日日本時間午後7時)はもちろん、スペイン戦(12月2日同午前4時)の時間帯も店を開け、日本代表を応援したい」と話していた。
サッカーW杯日本代表の大金星に十勝のファンも歓喜