コロナ特集など高評価 全国総文祭で19回目V 帯柏葉高新聞局
全国高等学校総合文化祭(総文祭、7月31日~8月4日・東京)の新聞部門で2年ぶり19回目の最優秀賞受賞の快挙を遂げた帯広柏葉高新聞局(村中迪唯局長、局員16人)。新型コロナ禍で学校生活がさまざまな影響を受ける中、「コロナキャンペーン」と銘打ち、全児童・生徒へのPCR検査の実施を求めるなど継続的な発信が高く評価された。(澤村真理子)
新聞部門には全国から143校が出品。2020年11月から21年10月までに発行した新聞が審査対象で、最優秀賞5校、優秀賞7校、優良賞に33校が選ばれた。同校新聞局は「柏葉高新聞」4号分と速報の「とかちばれ」28号分を出品し、第2回大会(1999年)で初の最優秀を受賞してから通算19回目の頂点に立った。
コロナキャンペーンは21年4月8日に配布したとかちばれで、学校行事などを安全に行うため全児童・生徒へのPCR検査実施を訴えたのが始まり。以降、とかちばれでは感染拡大による部活動制限の流れに対して「部活は不要かつ不急なのか」と疑問を投げ掛け、十勝管内の自治体の高校生へのワクチン接種進捗(しんちょく)率も報じた。
また、21年7月発行の「柏葉高新聞」(16面)では、局員による「抗原検査やってみた!」やワクチン接種体験記、PCR検査やワクチン接種に関する全校生徒アンケートなどを特集した。
講評では「単発で終えることなく、声を上げ続けることが大切であることを実践している」などと高評価を得た。
総文祭には小林令依編集長(2年)ら3人が参加。各校の参加者とグループを作って取材に出掛け、新聞を作った。小林編集長は同じグループとなった他校の生徒に見出しや割り付けについて意見を求められた。「全国のさまざまな学校の生徒と交流して、自分の学校ってすごいんだなと思った」と笑う。
これから12月発行の柏葉高新聞の制作に向けて忙しくなる。20回目の最優秀賞受賞も視野に入るが、村中局長(2年)は「先輩、先生たちから引き継いだものを着実にやっていきたい」と気負いはない。