ギネス更新ならずも決意新た 巨大ペットボトルロケット挑戦の翔和学園生徒たち
【大樹】特別支援教育を展開する翔和学園(東京)の生徒12人と引率の教諭らが18日、大樹町多目的航空公園で世界一の巨大ペットボトルロケットの打ち上げにチャレンジした。全3回挑戦し、ギネス記録の5メートルには届かなかったが、生徒たちは常に笑顔を忘れず、次の挑戦を見据えた。
ロケットはエンジン部分に約5リットルのペットボトルを7本使用。自転車用の空気入れで1本に約200回空気を送った。胴体部分は発泡スチロールをガムテープでつなぎ合わせた。
1回目は当初、長さ7メートルを予定したが生徒が「さらに大きいものを」と10メートル超を打ち上げた。2メートルほどで落下も「こんなので終われない」と昼食も食べずに次の準備に。7メートル級で挑戦した2回目は出力が足りずに失敗。続く3回目は送った空気が多すぎてペットボトルが爆発。今回のチャレンジは失敗に終わった。
失敗後、生徒の「ギネスへの道のりは長いな」という発言を聞いた小松大晃教諭は、目に涙を浮かべながら「生徒はまだ諦めていない、また絶対に挑戦する」と決意を新たにした。
同行した水川勝利教諭は「東京とは気温などの違いがあり、データ不足だった。プロジェクトのゴールは世界一なので、また大樹に来て生徒と頑張りたい」と話した。(山田夏航)