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おびひろ動物園ツイッターフォロワーが7万人超 魅力発信に一役

おびひろ動物園のツイッターの画面

 おびひろ動物園(柚原和敏園長)のツイッタの公式アカウント(@obihirozoo)が、開始3年弱でフォロワー数7万1000人を越えた。同園の魅力を十勝だけでなく全国に発信する手段として、着実に成果を上げている。

 アカウントは2019年4月から本格的に運用が始まった。1日平均約4回とこまめな更新に加え、落ち葉に埋もれるエゾタヌキの姿が人気を呼び、短期間でフォロワーが急増。21年4月にはエゾフクロウが水を飲む姿が話題になるなど、飼育動物の何気ない日常が注目されるきっかけになった。

 道内の動物園・水族館の公式アカウントを調べると、全国的な知名度から、旭山動物園(旭川市)のフォロワーは約23万人と多い。円山動物園(札幌市)は約6万5000人、釧路市動物園は約2万7000人、おたる水族館(小樽市)は約4万5000人など(いずれも27日時点)で、おびひろ動物園の影響力の大きさもうかがえる。

 ツイッターは文字数の制限があることから、動物の生態を詳しく解説するには難しさもあるが、同園は気軽さを重視し、あえて短文や写真、動画にこだわる。更新を積極的に行うエゾタヌキの担当飼育展示係、中山大志さん(30)は「ツイートをきっかけにその動物に興味を持ち、自分から生態などを調べてくれる人もいる」と効果を語る。

 同園の分析では、ふるさと納税の1日ごとの納税金額・納税者数と、ツイッターの閲覧件数に相関があることもわかり、動物園だけでなく地域自体の周知にもつながったとみられる。

 中山さんは「帯広や動物園の存在が知られずに終わるのはさみしいという思いで続けてきた。ツイッターをきっかけに、(この二つが)無視できない存在になったのでは」と話し、柚原園長は「これからも動物園の裏側や飼育員と動物の関係性を知ってもらい、興味を持つきっかけになれば」と期待している。(石川彩乃)

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