アザラシの腹にロープ 十勝川河口で幕別の杉山さんが撮影
【豊頃・幕別】幕別町のアマチュアカメラマン杉山峰彦さん(45)が8日、豊頃町大津でロープのようなものに絡まったアザラシを撮影した。
杉山さんはこの日、ジュエリーアイスの撮影で大津へ。凍った十勝川の河口付近に、顔の部分が白い産毛で覆われたアザラシがいたため、望遠レンズで撮影した。画像を拡大すると、腹部にロープのようなものが巻き付いていることが分かり、その箇所がうっ血しているようにもみられた。
杉山さんは「産毛があるのでまだ子どものはず。近くでは親のようなアザラシが水面に時折顔を出していた」と話す。1時間ほど撮影場所から見守っていたが、アザラシが他の場所に動くことはなかった。「何とかしてあげたかったが、十勝川の薄い氷の上にいる。近づくこともできない」と歯がゆそうに話した。
負傷した犬や猫などを保護する十勝総合振興局環境生活課は「アザラシの場合は、残念ながらこちらで捕獲・保護できる体制がない。本庁に対応できる部署がないか確認したい」としている。
豊頃町は「アザラシを発見しても、決して近づいたり触ったりしないように」と注意を呼び掛けている。(松村智裕、小縣大輝)