十勝2代議士始動 初登院
【東京】衆議院の解散・総選挙を受けた特別国会が10日に召集され、道11区(十勝)で当選した立憲民主党の石川香織議員=2期=、比例で復活当選した自民党の中川郁子議員=3期=が初登院した。十勝の2代議士は、基幹産業の1次産業や新型コロナウイルス対策などに取り組む決意を示した。(池谷智仁)
石川氏「必要な人に給付を」
石川氏は午前8時50分ごろ、国会に到着した。テーマカラーのピンク色のジャケット姿で、「厳しい戦いだったが、皆さんの支援で2期目の当選ができた。支援してくれた1人ひとりの顔を浮かべながら、改めて気が引き締まる思いで今日を迎えた。1期目よりも活躍し、十勝の皆さんの目に見えるような活動をしたい」と抱負を語った。
赤潮対策や生乳生産の需給バランスの問題など、1次産業対策に引き続き力を入れる。コロナ対策は「持続化給付金は受け取れていない業種も多い。給付金のバージョンアップと、必要な人に行き渡る方法を考えないといけない」と強調。収入が前年より50%減少しないと受け取れない基準の緩和などを求めていく。
中川氏「早期に広尾延伸を」
中川氏は午前9時45分ごろに登院。選挙中は紺のスーツで活動したが、心機一転、グレーのスーツに身を包んだ。4年ぶりの国政復帰で「懐かしさがこみ上げ、国会は特別な場所だと改めて思った。応援してもらい、1票を投じてくれた十勝の皆さまの気持ちを大切に国会で頑張っていく。発言力を増し結果を出していきたい」と意欲を述べた。
自民党水産部会の副部会長に就任し、赤潮対策やコロナによる1次産業の余剰在庫対策、コロナの影響を受けた飲食・観光をはじめとした中小企業支援などに取り組むと説明。「自然災害が多発しているので、国土強靱(きょうじん)化に力を入れる。帯広広尾道の広尾延伸は早期の実現を目指したい」と語った。