音更の清末さん ヨーロッパピアノコンで2年連続で金&審査員特別賞
「第11回ヨーロッパ国際ピアノコンクールin Japan」全国大会の中学生部門で、十勝から出場した清末有近さん(13)=音更緑南中2年=が、昨年に続いて金賞と審査員特別賞に輝いた。清末さんは「他の人の演奏も上手な中での挑戦だったので、また受賞できてうれしい」と話している。
同部門は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、本来予定していた東京での開催から仙台会場に変更したが、宮城での感染状況の悪化を受けてさらに内容を変更。演奏場所に札幌のホールを使い、遠隔地からの中継で演奏を審査した。同部門では延べ50人が参加し、4人が金賞に選ばれ、そのうち清末さんに審査員特別賞が贈られた。
清末さんは才養音楽教室(帯広市西16南5、竹中馨子代表)でピアノを学んでいる。大会ではショパンの「マズルカ」、セヴラックの「ロマンチックなワルツ」を演奏。清末さんは「ショパンの曲は作曲家の雰囲気を出せるよう心掛け、セヴラックの曲は音の速さ、大きさに変化を付けるよう気を付けた」と振り返る。
演奏は審査委員長を務めたポーランド出身のピアニスト、ミハウ・ソブコヴィアク氏にも絶賛され、大会後には、指導している竹中代表の元に直接電話が入ったという。
次回への意欲を燃やす清末さんは「今年は自分の得意な曲も、そうでない曲も挑戦して演奏の幅を広げていきたい」と思いを新たにした。(大木祐介)