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「海の治安守りたい」 帯広柏葉の木村さん 海上保安大学校へ

海上保安庁のパンフレットを手に「海の治安を守りたい」と話す木村さん

 帯広柏葉高校を1日に卒業した木村美優璃(みゆり)さん(18)が、海上保安官の幹部を育成する海上保安大学校(広島県呉市)に合格した。倍率5・6倍の難関を突破。「人のためになる仕事をしたかった。しっかり訓練に励みたい」と意気込む。

 高1の時、さまざまな大学が参加する校内説明会で、海上保安大学校のブースに出席した。「船に乗ったことがない」と職員に打ち明けると、「船酔いがすごい」と教えてもらったが、海上の治安を守る保安官の仕事に憧れを抱いたという。

 小3から10年間、バレーを続けてきた木村さんは「必死に食らいつく根性には自信がある」。一般の大学と違い、制服や規律のある同大学校の雰囲気は「自分に合っている」ときっぱり。

 昨年10月に釧路、今年1月下旬に小樽で筆記や体力試験を受け、合格書を受け取った。在学中は約3カ月半に及ぶ遠洋航海実習(世界一周)があり、「世界の港に寄りながら、外国人を船に招き交流すると聞く。すごく楽しみ」と話す。

 将来は大型船を操縦し、海難事故の救助や、海上犯罪の取り締まりに当たる仕事を志す。近年は北朝鮮など外国漁船による違法操業が相次いでいるが、「解決には時間がかかり、自分も携わるかもしれない。日本の海の安全を守りたい」と気を引き締める。(高田晃太郎)

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