年末年始に最小の市指定ごみ袋、在庫突く コロナ巣ごもり影響?
帯広市の指定ごみ袋のうち「燃やすごみ用」の最も小さい5リットルサイズだけが、昨年11月から年末にかけて、一時店頭から消える事態となった。新型コロナウイルスを背景にした巣ごもり消費が拡大、各家庭で小まめにごみを出す傾向が強まり、最小サイズの需要も高まったとみられる。市は追加調達し4日から販売店への供給を再開、品薄状況は週内に解消される見通しだ。
5リットルサイズのごみ袋をめぐっては、単身世帯や少人数家族の増加も背景に需要が年々高まっていた。市は過去3年間の供給量の推移などを踏まえ、委託する製造業者への発注数を設定している。
昨年10月末時点では在庫として、1箱500枚入りを80箱ほど確保。ただ11月に入りスーパーやドラッグストアなどから注文が相次ぎ、結果的に160箱分の不足が生じた。
市は11~12月に通常の1・5倍に相当する約300箱を追加発注。発注から納品まで1カ月程度を要することから、家庭でのごみが増える年末年始に供給が止まり、各販売店で品切れの状況に陥った。
4日から販売店への供給を再開。配達は1日当たり40箱程度で、不足は段階的に解消されるという。市は「コロナ禍における生活様式の変化が影響した。市民生活に不便を掛けるが、ご理解を」(清掃事業課)としている。(岡田優人)