エコパでアイヌの伝統儀式 サケの遡上をカムイに感謝
【音更】サケの遡上(そじょう)を迎えるアイヌ民族の伝統儀式「第3回十勝川アシリチェプノミ」(実行委員会主催)が13日、音更町の十勝エコロジーパークで開かれた。
雨天での実施となり、サケが天のカムイ(神)から与えられたことに感謝する祈りの儀式「カムイノミ」は屋外のテントで行われた。
その後、屋内のビジターセンターで帯広カムイトウウポポ保存会(酒井奈々子会長)の会員15人が、伝統舞踊やムックリの演奏を披露。アイヌ料理「チェプオハウ(サケの汁物)」や、サケの焼き物などの試食会もあった。
酒井会長は「外で踊れなかったり、新型コロナウイルスの影響で来場者の皆さんとポロリムセ(輪踊り)を踊れなかったのは残念だが、いろいろな人にアイヌの文化に触れてもらい、知ってもらえることはうれしい」と話した。(長尾悦郎通信員)