うちわでコロナ吹き飛ばせ 藤商会で見本展示
初夏を迎え、うちわ販売を請け負う「藤商会」(帯広市西10南12、藤川俊夫社長)で毎年恒例のうちわの展示が行われている。今年は新型コロナウイルスの影響でイベントの自粛が相次ぎ、注文に影響が出ている。
うちわは、スポーツや体育祭の応援のほか、プログラムを印字したり会社の名前を入れて宣伝したりと、さまざまな用途がある。同社は名入れうちわ販売を請け負うが、今年は厳しい状況が続いている。
例年は年4000~5000本の注文があるが、今年は各種イベントが中止に。子どもに人気のキャラクターが入ったうちわや、軽くて使いやすい竹うちわ、和柄が入った、情緒ある都うちわなど1000種類ほどを扱っているが、色とりどりのうちわが壁一面に埋め尽くされる見本展示も少しもの寂しい様子だ。
一方、新型コロナの影響でキャンプなどのアウトドアがブームになっており、火起こしに使用する渋うちわには需要も。藤川社長は「非常に厳しい状況ではあるが、うちわで風を起こし、何とかコロナを吹き飛ばしたいという気持ち」と話している。(デジタル編集部・阿部加奈)