30日解禁、十勝ワイン ヌーボ瓶詰め開始
【池田】今秋収穫したブドウを原料にした新酒「十勝ワイン ヌーボ赤2018」の瓶詰め作業が16日、町ブドウ・ブドウ酒研究所(安井美裕所長)の製造工場で行われた。4000本を製造し、30日に発売される。
後志管内仁木町で9月下旬に収穫された「ツバイゲルト」が原料。同品種を単独で原料とするのは1988年以来30年ぶり。
昨年は上川管内で収穫した「清見」を原料としたが、今年は6月下旬に雨が多かったことでブドウの収量がやや減ったことなどを理由として、比較的安定した収量が見込める「ツバイゲルト」に切り替えた。
同研究所は「穏やかな酸味とほどよい渋味が感じられるヌーボに仕上がった」と話している。
「十勝ワイン ヌーボ」は、15日午前0時に解禁されたフランス産のボージョレ・ヌーボーと同じ製法(マセラシオン・カルボニック法)で製造。日本国内では最も遅いヌーボとしてファンの人気を集める。
瓶詰め作業は機械でワインを充填(じゅうてん)。瓶に光を当てて異物混入などを職員がチェックし、ラベルが貼られた瓶を1本ずつ箱詰めした。1本(720ミリリットル)1360円。道内を中心に全国で販売される。
発売日の30日には新酒を楽しむ「ヌーボ解禁パーティーinワイン城」(ヌーボ祭り実行委主催)が、ワイン城のレストランで午後7時から開かれる(事前にチケット購入が必要)。問い合わせは、同実行委事務局(015・572・2467)へ。(内形勝也)