タイヤチェーン製造ピーク 北海道製鎖
峠で積雪が確認されるなど冬本番が近づく中、道内で唯一タイヤチェーンを製造している北海道製鎖(本社帯広、柴田隆視社長)の工場(音更町)では、チェーンの製造作業がピークを迎えている。
同社はトラックやホイールローダーなど業務用車両のチェーンを中心に製造。道内で約4割のシェアを持ち、東北など本州にも出荷する。出荷量は年間1000トンほどで、そのうち約半分を10~12月に出荷している。柴田社長によると昨年の雪が多かった影響などから、今年は例年より注文が入るのも早い傾向にある。
従業員が工程ごとに分かれてチェーンを製造。成形された鋼材をつなぐ溶接や、硬度を高めるため高温の炉に入れて焼き入れる作業、はしご状に組み立てる作業などを約30人の従業員がフル稼働で行っている。
柴田社長は「中国製品も入ってきており、価格面での競争もある。お客さまのニーズに応えられる商品を製造したい」と話していた。(中島佑斗)