値段と味に自信 魚まる まちマイ南町中エリア編
地元で愛される回転ずしの店
帯広市内の稲田通に、全国チェーンの回転寿司店が2店舗並ぶなか、“地元のお寿司屋さん”として営業している1店がある。「回転寿司 魚まる」(西13南34、新谷准康代表)は2015年5月にこの地で立ち上がって以来、幅広い世代から親しまれている。
35年前に帯広で水産問屋から始まった同店。現在も日新冷販として市内の寿司店を中心に魚を卸している。そのため魚に対するこだわりはどこよりも強い。新谷さんは「ほかの店よりも使っている魚のグレードは高い。特にイクラはどこにも負けていない」とし、「その中で、できるだけ安い値段でどこまで良い質を出せるか突き詰めている」と話す。
道産や国産はもちろん、海外で捕れた魚の産地も全て表示し、食材はさばくところから味付けまでほぼ全て店内調理。「うそがつけない性格だからごまかしたくない。中途半端なものは出せない」と、たくさんのこだわりから職人気質がうかがえる。常連客とのつながりも深く、好みのネタは把握している。
今は生サンマ、これから冬に向けては貝類がおいしくなってくる時期。「生まれも育ちも帯広だからこそ、ここで多くの人においしいものを届けたい。道内で一番良いものをそろえている自信がある」と力強く語った。
営業は午前11時~午後10時。年中無休。電話0155・67・6953
(細谷敦生)