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道高文連新聞コンクールで管内5校が入賞 柏葉は22回目最高賞

応募した全校が入賞し、十勝勢の高いレベルを示した。大会終了後、喜び合う各校の生徒たち

 今年度の全道高校新聞コンクール(道高文連など主催)で、帯広柏葉が最高賞の総合賞に選ばれたのをはじめ、十勝管内から応募した帯広北、芽室、清水、上士幌の全5校が全て入賞した。帯広柏葉は21年連続22回目の最高賞。応募した学校が全て入賞するのは初めてで、内容やレイアウトなどが総合的に評価され、十勝勢のレベルの高さを示した。(松田亜弓)

 9月26~28日に釧路市で大会が行われた。今年夏までの1年間に発行した新聞が対象で、写植、手書き・ワープロの2部門に計41校が応募し、23校が入賞。このうち写植部門で帯広柏葉が総合賞、次ぐ優秀賞に芽室が入った。
 手書き・ワープロ部門では第3席に当たる奨励賞に清水、特別賞に帯広北と上士幌が輝いた。

学校行事や原発取材内容幅広く
 帯広柏葉(田中颯人局長、局員18人)の「柏葉高新聞」(7月発行、タブロイド判、20ページ)は、学校祭や部活動の話題から「進路」「新大学入試」といった生徒に身近なニュースを生徒アンケートや有識者、教員など幅広く取材。学校祭の定番企画「ミスター・ミスコンテスト」の今年度中止や、新たにペンライトが学祭を盛り上げるアイテムとなったことも紹介された。

 5ページにわたる特集企画「原発」は、原発について考えを問う生徒アンケートから始まり、同校の1年間の消費電力の8%を賄う太陽光パネルの現状、北海道電力や原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟会長などにも話を聞いた。

 核廃棄物を地下処理するための研究を行っている「深地層研究センター」(宗谷管内幌延町)の地下見学会にも足を運び、取材班の田中局長(2年)は「地下350メートルで実験が行われていて、幌延にこれだけの技術が使われた施設があるとは思わなかった。間近でみて、自分事として原発問題を考えるようになった」と話す。

 このほか、芽室高は再刊300号記念やブラック部活などの企画、帯広北は生徒・教諭の表情を捉えた写真や見出し、清水は18歳選挙権の記事、上士幌は台風・防災特集、バルーンフェスティバルといった地域の行事を取り上げる積極性などが評価された。

大会で教え合い全体技術向上に
 帯広柏葉の座間優衣編集長(2年)は「高文連十勝支部の大会など、年3回の集まりで回し読み新聞を作ったり、取材に行ったりと教え合う場面が全体の技術向上を引き上げたと思う」と全校入賞の理由を話し、「高校生新聞なので情報提供はもちろん、生徒に何か投げ掛けるような新聞作りをしたい」と前を見据えた。

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