11月の新病院移転に向けてリハーサル本格化 帯広厚生病院
帯広厚生病院(菊池英明院長)は22日、11月に予定する新病院(帯広市西14南9)への移転に向け、患者搬送のリハーサルを行った。引っ越しに向けた大規模練習は2回目。8日の1回目は胆振東部地震の直後で内容が制限されたが、今回は参加職員の数も大きく増やし、搬送のシミュレーションに取り組んだ。人の移動を想定した準備がいよいよ本格化してきた。
厚生病院は11月1日に現病院(西6南8)から新病院へと引っ越し、同5日に外来診療を開始する。移転時には患者約300人の搬送を想定。この際、最も重要な患者の安全に万全を期すため、当日までに4回の大規模練習を行う。
今回は職員200人が休日出勤。引っ越し作業に協力するとかち広域消防局や十勝中央観光タクシーなどのスタッフも参加した。現病院の中で、実際にストレッチャーや車いすなどを使い、病棟から玄関まで患者を搬送する時間を計ったり、作業中の課題を洗い出したりした。
リハーサルを指揮した大野耕一副院長(移転・搬送担当)は「今回の移転は大規模な引っ越し作業が伴うもので、入念な準備と周辺地域の理解がなければ成り立たない。安全・安心な移転を実現させるので、地域や患者の皆さんのご理解を頂ければ」と話した。
(奥野秀康)