JR特急午前運休、道東道通行止め 交通網が混乱
管内の交通網は運休が相次いでいる。駅やバスターミナルでは利用を予定していた人らが払い戻しの手続きに駆け付けた。
JRは6日午前、道内の普通、特急列車の運転を見合わせた。機械で払い戻し手続きができないため、帯広駅では午前6時半ごろから待合室前にテーブルを並べ、運休便の払い戻し証明の手続きを行った。上士幌町の福田浩枝さん(57)は「午前6時台の特急列車に乗り札幌の病院へ行く予定だったが、キャンセルしなくてはならない」と話した。
バスも信号機の停止により安全確保ができないことから運休した。帯広-札幌行きの都市間高速バス「ポテトライナー」は6日全便で運休。十勝バス(帯広)の路線バスは、陸別行きなど一部便は運行したが、市内線を含めほぼ全便運休した。北海道拓殖バス(音更)も路線バスのほか、旭川行き、釧路行きの都市間バスを運休した。札幌行きのポテトライナーに乗車予定だった鹿追町の女性(20)は、「バスターミナルに来て運休を知った。車で行くのも諦める。停電のままだと帰り道は朝より車が多いと思うので心配」と話していた。
地震に伴う設備点検のため、道東道は午前8時40分時点で、道東道の十勝清水IC-千歳恵庭JCT間を両方向で通行止め。この区間を含め、道内4路線5区間で通行止めが続いている。
帯広市空港事務所によると東京(羽田)線のうち、エア・ドゥは午前9時15分帯広発62便、日本航空(JAL)は午前10時帯広発570便の運航が決まった。空港連絡バスは全便の運行を見合わせている。
(中島佑斗、川野遼介、藤島諒司)