豪華客船飛鳥IIが十勝港に寄港 広尾
【広尾】国内最大のクルーズ客船「飛鳥II」が30日午前10時すぎ、十勝港に寄港した。
飛鳥IIは総トン数5万142トン、全長241メートル、全幅29・6メートル。十勝への入港は就航した2006年以来2回目となる。
今回は乗客750人、乗員470人を乗せ、23日に横浜を出港し、函館、小樽、稚内、網走を回る北海道クルーズの最後の寄港地として広尾に入った。
午前10時半から同港で歓迎セレモニーが開かれ、村瀬優広尾町長が「開町150年の節目に入港を迎えることができうれしい。十勝、広尾を楽しんで」とあいさつ。岸壁には広尾産の焼きシシャモなどを提供する物産コーナーも設けられ、船を降りた乗客が早速十勝の味覚を楽しんだ。
埼玉からツアーに参加した三好正智さん(40)、佳代子さん(43)夫妻は「天候に恵まれて楽しい旅」と話し、帯広市内の真鍋庭園へと向かった。息子の泰雅ちゃん(5)は「おいしい」とシシャモを頬張り、「広尾しおサイダー」をお代わりしていた。船を見物に訪れた広尾小2年の伊藤宗君(7)は「大きい。乗ってみたい」と驚いていた。飛鳥IIは同日午後5時半に出港する予定。(眞尾敦)