気分は沖縄旅行 沖縄物産 まちマイ八中編
住宅街の中でひときわ目立つ赤い瓦屋根が目印の「沖縄物産」(西18南5)。店内には、沖縄名物のお菓子やキーホルダー、泡盛が並び、沖縄に旅した気分になれる。経営する石山孝夫さん(73)の妻で那覇市出身の千恵子さん(73)は「この仕事ができて幸せ」と笑顔で話している。
千恵子さんは沖縄の高校を卒業後、上京し本別出身の孝夫さんと知り合い結婚し、札幌を経て帯広へ。転機は1997年。千恵子さんの実家から送られる沖縄のお土産に「北海道で商売したら面白そう」と行商を始めた。2003年に店舗を設け、千恵子さんが店を守り、孝夫さんが行商人として道内を回っている。
店内で一番の売れ筋は泡盛。70種類以上の銘柄をそろえる。黒砂糖やシークワーサー、オリオンビール、天然塩も人気だ。実際に沖縄旅行に行ったがお土産が足りないといった人からの利用も少なくないという。
若い頃には「沖縄のものはやぼったい」と感じていたが、しだいに「ふるさとのすばらしさに気付いてきた」と千恵子さん。「道内のお客さんは珍しそうに、沖縄出身の方には懐かしみを感じてもらえている」。きょうも店を訪れると笑顔の千恵子さんが出迎える。「めんそーれ」(藤島諒司)
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