海外旅行人気に GW旅行動向
最大9連休 治安安定で回復、分散傾向も
28日に始まる今年のゴールデンウイーク(GW)は日並びが良く、帯広市内の旅行会社ではハワイやアジアなど海外旅行を中心に予約が伸びている。混雑や割高な料金を避け、GW前半やGW明けに旅行する人が増えるなど分散傾向も進んでいる。
GWは28日から3連休、5月3日から4連休の日程で、1、2日を休むと最大9連休となる。JTBの全国調査では、GWの旅行者数は前年比1%増の2443万人と過去最高になると推計されている。
JTB北海道事業部帯広オフィスでは、海外旅行は3割増加している。長期休暇が取りやすいことから、特にハワイは2・5倍、ヨーロッパは2・6倍と好調だ。一方、国内は前年並みに推移。開園35周年を迎えた東京ディズニーリゾート(TDL)や、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)がある関西方面は6割増と根強い人気。3、4泊程度の比較的長い日程が多く、沖縄も5割増になっている。
柴田勝浩オフィス長は「治安が安定していることもあり、海外旅行は回復基調にある。飛行機や宿泊代が安くなるGW前半の需要が増えている」と話す。
名鉄観光サービス帯広支店でも、国内外の旅行予約は2割ほど伸びている。海外はアジアが人気で、台湾を筆頭に約1割の伸び。オーストラリアなどのリゾート地に比べ、料金が安いことも要因。政治情勢の影響で落ち込んでいた韓国や中国、グアムは徐々に回復している。国内は、GW中のサクラ満開が予想されている函館を中心に道南方面が2・5倍の人気に。東日本大震災以降控えられていた東北旅行も回復し、2倍となっている。
谷藤正則支店長は「料金が安くなるGW明けに旅行する人が近年増え、今年も前年比2割増。働き方改革の影響で、休みをずらして取れる企業が多くなっているのでは」と分析している。(池谷智仁)
気になる天気は 晴れ→くもり
ゴールデンウイーク前半の十勝地方は晴れる日が多く、気温も平年より高くなる見通し。初日の28日の帯広の予想最高気温は20度で行楽日和となりそう。
26日発表された気象庁の週間天気予報(28日~5月3日)によると、十勝地方は期間の前半は高気圧に覆われ晴れの日が多いが、後半は気圧の谷の影響で曇りの日が多くなる見通し。最高気温・最低気温は、ともに平年並みか平年より高いという。