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「演奏で花火盛り上げを」 氷まつり出演の帯広三条高校吹奏楽部

花火大会のファンファーレ演奏に向けて練習に励む帯広三条高校吹奏楽部員たち

 第55回おびひろ氷まつり(2月2~4日開催)で初開催される花火ショー「Fire & Ice Show Passion」(同3日、十勝毎日新聞社主催)に、帯広三条高校吹奏楽部(大谷桃子部長、部員48人)が出演し、オープニングのファンファーレを担当する。冬の屋外という演奏には厳しい環境だが、部員たちは「花火を盛り上げたい」と熱い心で練習に励んでいる。(宮本敬)

 「人は思い描いた音しか出せない。だからもっとイメージをもて」。冬休みの部室に、顧問の島田聖二教諭の熱のこもった声が響いた。指導は演奏、指導、改善を速いテンポで繰り返す。「自分の音を殺すと周りの音も殺してしまう。だったら思い切って行け」と部員を鼓舞する場面も。

 花火ショーでは、帯広市緑ケ丘公園の会場で、バレエ音楽「ラ・ペリ」のファンファーレを金管16人編成で披露する。「とても難しい曲ではあるが、部員と作りあげたい」と島田教諭。

 同部は全道のコンクールでも複数の受賞歴がある十勝管内屈指の強豪校。部員たちは真剣な眼差しで指導に耳を傾け、厳しい言葉も全力で受け止める。一転、部員だけの練習では、自発的にリーダーとなる部員がおり、高校生らしい笑顔と活発なやりとりがあふれる。うなずきながら演奏のタイミングを計る姿からは部員の絆の強さを感じる。

 大谷部長は「冬の屋外は初めてで、楽器は冷えていると音程が取りにくい。しっかり練習して、大好きな花火大会の盛り上げに一役買いたい」と意気込んでいる。

 花火ショーは2月3日午後6時開始。同部ファンファーレで始まる4部構成で、「NHKのど自慢チャンピオン大会2017」でグランドチャンピオンに輝いた市内の大場悠平さん(20)も出演する。

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