LIFE展に向け、あいとう利用者と帯大谷短大生がワークショップ
帯広市内の障害者支援施設「愛灯学園」(阿部宏彦施設長)と就労継続支援B型事業所「あいとう」(阿部克憲管理者)の利用者が制作した絵画や造形物の作品展「LIFE展3」が8月10日から同22日まで、JR帯広駅地下の帯広市民ギャラリーで開かれる。開催に先立ち、24日にあいとう利用者と帯広大谷短大生による合同ワークショップが市内の市民活動プラザ六中で開かれ、力を合わせて大作を完成させた。
同展は3回目。20~70代の約20人が同学園のアトリエ「あーとスペースぐるぐる」などで創作した50点ほどを出品する。道内の障害福祉団体による「北海道アールブリュット展」との合同展で、会場には約100点が並ぶ。
ワークショップは同短大の阿部好恵准教授が「生徒が交流する機会を設けたい」と昨年に続いて企画。社会福祉科子ども福祉専攻の2年生10人が参加した。あいとうの5人と協力し、縦2メートル、横3メートルの布に「LIFE3」と書き、ポスターカラーでさまざまな絵を描いた。
あいとうの利用者は多彩な色使いや点描、独特のキャラクターなどで創造性を発揮。短大生の能本千花さん(19)は「思うまま自由に描く姿がすてきでした。すぐに打ち解けて楽しく作業ができました」と笑顔を見せていた。作品は同展で飾られる。
阿部管理者は「障害のある人たちの豊かな感性を少しでも多くの人に知ってほしい」と話している。
同展は入場無料。午前10時~午後8時(最終日は午後4時まで)。休館日は水曜日。(松村智裕)