献花台で冥福祈る トラのカフカ
カフカが死んで一夜明けた17日午前、おびひろ動物園内のアムールトラ展示場前には献花台が設置され、来園者が手を合わせて冥福を祈っていた。
カフカを見るために来園したという清水町内の30代男性は「帯広に移って落ち着く頃かなと思っていたが、突然の訃報に驚いた」と話した。釧路市動物園ボランティアを務め、カフカを釧路時代から見てきた斉藤陽子さん(音更)は、死んだ知らせを聞いて駆け付け、「赤ちゃんができたらいいなと思っていたが、あまりに早くの出来事で残念」と言葉を詰まらせて献花していた。
カフカの死因とみられる腎機能障害について、おびひろ動物園は、釧路市動物園にいた1年以上前から、疑いがあったとする。9月の釧路からの搬入時に行われた血液検査でも同様の所見があったが、重篤な症状ではなかったとしている。
献花台は、夏季営業の最終日となる11月3日まで設置される。