巣立ちはもうすぐ エゾリス親子
おびひろ動物園(柚原和敏園長)内にあるカシワの大木にエゾリスの親子がすみ着き、母リスに見守られながら子リスたちがすくすくと育っている。
木があるのは、来園者がたびたび往来する園内の中心部。高さ10メートルほどの所にある幹のうろ(空洞部)を巣に、母リスと4匹の子リスが生活している。子リスたちは日中、頻繁に巣から出て、幹で追いかけ合って遊んでいる。餌を確保した母リスが戻ると、「待ってました」とばかりに口移しで餌をもらう。
エゾリスの出産は4月中旬ごろに始まり、早い個体では6月中に親離れする。その間に、何度か巣を替える“引っ越し”を行う習性がある。
柚原園長は「(動物園がある)緑ケ丘は、餌になるクルミやドングリの種がある。木々もつながっているので、エゾリスにとって良い環境」と話している。
(塩原真)