帯柏葉将棋部が全道優勝 管内勢で13年ぶり
第52回全道高校将棋選手権大会(道高文連など主催)の男子団体戦で、帯広柏葉高校将棋部(松野祥汰部長、部員11人)の本田涼太さん、井出風人さん、幅口謙さん(いずれも2年)が優勝した。十勝勢では13年ぶりの快挙で、全国高校総合文化祭(8月2、3日・広島県)の切符を手にした。
同大会は男女別に団体戦と個人戦で争う。今回は5月26、27日に札幌市で開かれ、3人1組の男子団体戦には22校が出場。予選はスイス式トーナメントで行われ、上位8校が決勝トーナメントに進出した。
帯広柏葉は予選・決勝トーナメントの全7戦を通じ19勝2敗と他校を圧倒。決勝戦で全勝と、大将の本田さんを筆頭に安定した力を発揮した。本田さんと井出さんは昨年に続く全道大会で、「昨年は3位で悔しい思いをした。全国大会には優勝したチームしか行けない。全国に行くのが目標だった」と話す。
3人はいずれも小学生のときに将棋を始めた。高校では毎日の部活動に加え、休日は日本将棋連盟十勝支部の大会に参加するなど大人たちに交じって腕を磨いてきた。
全道大会を振り返り、緊張もしたが「力を出し切れた」と3人。決勝は気合いを入れるため、背中に「喝」と書かれた部のオリジナルTシャツで臨んだ。全国に向け、本田さんは「この2カ月間でチームの力を付けていきたい」、幅口さんは「実力を出し切り、良い結果につなげたい」、井出さんは「全道では負けた試合もあるので、悔いも残る。全国ではチームに貢献したい」とそれぞれ張り切っている。
顧問の河野一郎教諭は「チームワークも良く、バランスの良いチーム。来年につながるよう全国大会に挑んでほしい」と期待している。(松田亜弓)